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性転換の費用

意外と安いよ!
意外と安いって皆どのくらいの値段だと思ってるのか知らないけど。

あっこの記事で書くのはおちんちんを取る方の人の手術の話です。おちんちんを付けたいなっていうタイプの人はもうちょっと複雑な話になってくるしあんまり詳しくないから触れません!あしからず。

 

私が手術したのはタイのバンコクにあるヤンヒー病院っていうところ。
日本人が性転換手術(ほんとうは性別適合手術って名前。英語だとSex Reassignment Surgeryっていうから業界ではこれを略してSRSっていう)を受けるのは7割くらいの人がタイで残りが国内っていう感じっぽい。

タイで手術を受けるのが人気な理由は、安いのと、日本人でやった人が多いっていうのがあるからだと思う。私はそう。日本では何箇所かが手術やってるんだけど、健康保険が効かないから手術代が130万円くらいかかる(MTF性別適合手術の Total SRSってとこ。MTFっていうのはMale To Femaleの略で、おちんちんを取る方。反対はFTM)し、
お医者さん側もそんなに経験があるわけじゃないからあんまりうまくないらしい。

えっ待ってよ!130万円で高いってどういうこと!?1000万円くらいかかるんじゃないの?って思った人がもしいたらその人にはこの記事を読んでよかったねって言いたいです!あなたのためにこの記事書いてます!そんなにしないです!!

私が手術を受けたタイのヤンヒー病院はMTFの反転法で240,000バーツでした。安い!
リンクの一番下のPenile Skin Inversionってとこね。

いやいやいやー!
・1バーツっていくらだよっ!
・反転法ってなんだよっ!
・なんだよヤンヒー病院って!!
・タイって不潔ちゃうん??
・てかタイってタイ語じゃん!外国で入院するとか無理なんですケド!
とかいっぱい疑問が湧いてるかもしれないけど、それをこれから説明するよ!

 

まず、1バーツは私が行ったときはだいたい2.5円くらいでした。だから24万バーツは60万円。手術のあと痛いからってモルヒネ打ち放題プランに入ったのとあとお水飲んだりとかで結果的に払ったのは63万円くらいだった。
モルヒネ打って最初にでる症状はアヘることじゃなくて便秘ですって薬理学の授業で習ったとおりすげー便秘になってほほぅーってなった。

Penile Skin Inversionっていうのは日本語に直訳するとおちんちんの皮膚をひっくり返すっていう意味。MTFの手術にはふたつメジャーな方法があって、そのうちの一つがこの方法。日本語だと反転法。
簡単に言うと、おちんちんの皮膚をひっくり返してお股に穴を掘ってそこに貼り付けて腟っぽくする。おちんちんの皮だった皮膚がおチツの内側の皮膚になるからちょうどおちんちんがぴったり入るサイズでちょうどいい!っていう合理的な方法。おちんちんが小さい人(大体の人が手術前にずっと女性ホルモンを投与されてるからおちんちんが小さくなってる)はこの方法だとおチツも小さくなっちゃうからあんまり小さすぎると受けられない。おちんちんの皮だから勝手に濡れたりしないしほっといたら塞がっちゃう。

もう一個の方法はColon Vaginoplastyって方法で、直訳すると結腸腟形成。日本だと大腸法かな?結腸(大腸の一部)をちょっと借りてきてそこをおチツにする方法。これだとおちんちんが小さいひとも受けられるし勝手に縮んだりしない。でもおなか開いて腸を切り取るから手術が結構しんどいらしい。限りなく大腸に近い感じのおチツができる。

ヤンヒー病院はSRSを受ける日本人に人気の病院で、私が行った時ももう一人かそれ以上日本人が入院してたくらい人気がある。SRS以外にも整形手術とかでちょー有名で、いろんな国の人が来るらしい。10階建ての大病院でお部屋とかチョーキレイだった。外人はVIP待遇だから日本だと絶対入院できないようなすげー広い個室に入院できる。ホテルみたいに冷蔵庫にコーラとかが入ってるしテレビはNHKも映る。インターネッツwifiが飛んでてパソコン持ち込めば使い放題だった。

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↑お部屋。この後ろにトイレとシャワーもある。ベットに寝てるのは私じゃない。ああ懐かしいお部屋。散らかってる以外は結構綺麗でしょ?

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↑冷蔵庫の中。お水2本が毎日無料であとはお金を払う。っていってもコーラ一本40円とか。ポカリはたぶん買ってきたやつだから普段は入ってない。ポカリおいしかった……

んまあこんな所に入院してたわけですよ。

タイにはSRSやってる病院がいっぱいあって、もっと高いところもいっぱいある。高いところは病院がもっと綺麗でもっとサービスがよくて手術の出来上がりがもっといいらしい。ヤンヒーは術後の外観はあんまり……って感じだった。でも私はそんなにセックスする予定もなかったし、みんなに見せつけたい!ってわけでもなかったから安いヤンヒーにした。

最近知ったんだけどもっと安いところもあるらしくて、20万円とかで受けられるらしい。そういうところはもう現地人用って感じなんだと思う。だからまあタイ語はできないときついだろうし、いろいろ大変なとこもあるんじゃないかなって思う。

ところで私は全然タイ語できないのね。コップンカー(ありがとう)しか知らない。
ヤンヒーのナースは半分タイ人で残り半分がフィリピン人だった。フィリピン人は英語できる。私も英語できるから話せた。お医者さんも英語できる。
入院中たまにお医者さんが話しに来るんだけどそのときご丁寧に日本語の通訳をしてくれるタイ人がついてきてた。でもその人お医者さんが5分くらいずーっと喋ってたのを訳して「ケイカハ、ジュンチョウデス。ネテテクダサイ。」とかしか言わなくてチョー不審だったから結局直接お医者さんと英語で話した。んまーおなかいたいとかうんこ漏らしたとか英語で言えれば入院中は十分コミュニケーションできると思う。私は入院中吐いたときにナースコールしたんだけど吐いたって英語でなんていうかわからなくて困ったけどあとは楽勝だった。ナースもそこそこ日本語できる。アツクナイデスカ?とか。ナースかわいい。

入院の予約とかはアテンド会社に頼んだ。病院の予約とか通訳とかホテルからの送迎とかやってくれる会社。私が頼んだ会社はその時謎のキャンペーンやってて結局2万円しか払わなかった。本当はもっとするはず。ブレンダってとこ。石田さんっていう気さくなお兄さんがやってて、レストランに高田純次が来るらしいんですけど来ますか?って誘われたりした。
ほかにはアクアビューティーとか有名だよね。ひとりで行く人はひとりだとすげー不安だし冷蔵庫のコーラ取りたいときとかいちいちナースコールしないといけないからよっぽど強靱な人じゃない限りアテンド会社に頼んだほうがいいと思う。

んまーそんな感じでタイで手術するのいいっすよ。退院後は私はいとこがたまたまバンコクに住んでたからそこに泊まってたけど、ホテル取ってもそんなに高くないし。日本人スタッフが常駐してて部屋もえーここいい部屋じゃんーってところで一泊朝食付き6千円とかだった気がする。入院前はいとこの家いっぱいだったからホテルに泊まったけど二人で一週間泊まって3万5千円だったかなー。いい部屋だった。アニマックスでのだめ見てた。

というわけで私がタイでSRSを受けたトータルの費用は手術・入院代63万円とその前のホテル代と往復の航空券(7万円くらい)とその他もろもろで80万円くらいでした。安いっしょ?
手術を受けるためには性同一性障害の診断書とかなんかいろいろが必要だから日本でも結構お金使うんだけどねー。

 

以上です。こういう記事どうなのかな?
性転換とか一切考えてません!って人からヤンヒーかナグモかで迷ってますぅー><みたいな人までひろく対象にしたつもりなんだけど、役に立ったかな??
性転換する人って世間全体からするとちょー少数派だし、偏見持たれたり逆に気を遣っていろいろ訊かないようにしようって思われたりすることが多いから知ってもらえる機会があったらいいなと思って書きました。
もっと訊きたいことがあったらお気軽に訊いてください!ガチ勢からのガチ質問も待ってます。Twitter @okapianda までリプライいただけるとすぐ返せます。

 

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